「戦略の本=MBAの成功本」になりがちな経営戦略を、入門書から競争戦略の二大理論(ポジショニングと資源)、 そして理論の全体像まで、骨太な良書だけで体系的に登るための独学ロードマップ。
経営戦略は、書店で最も「薄い本」と「骨太な良書」の落差が激しい分野のひとつ。成功譚やフレームワークの早見表は山ほどあるが、なぜその戦略が効くのかを理論で説明できる本は意外と読まれていない。このロードマップは、入門から競争戦略の二大理論、理論の全体像までを、順序立てて登れるように並べたもの。
経営戦略論には大きく二つの見方がある。**「どの市場に、どう位置取るか」を問うポジショニング派(ポーター)と、「自社の何が強みか」を問う資源ベース派(バーニー)**だ。多くの入門書はどちらかに偏るか、両方を浅くなぞって終わる。ここでは、まず全体像をつかんでから二大理論を原典に近いレベルで押さえ、最後に理論全体を俯瞰する、という順で「対立する見方を自分で統合できる」状態を目指す。
なぜこの順か:いきなり原典に行くと挫折しやすい。網倉・新宅で枠組みを、楠木で「戦略の面白さ」を体に入れてから中核へ進む。
なぜこの順か:ポーターで「外(市場)」を、バーニーで「内(資源)」を学ぶと、戦略を立体的に見られるようになる。両者は対立ではなく補完関係にある。
このロードマップを終えると、「この戦略はポジショニングの話か、資源の話か」「なぜ効く/効かないのか」を理論の言葉で説明できるようになる。フレームワークを暗記するのではなく、戦略を自分の頭で評価できる状態が目標。