資源ベース理論(RBV)の代表的テキスト。経済価値・希少性・模倣困難性・組織(VRIO)の観点から、 企業の持続的競争優位がどこから生まれるかを体系的に論じる。上(基本)・中(事業戦略)・下(全社戦略)の三分冊。
競争優位の源泉を「自社の内部資源」に求める資源ベース理論(RBV)を、VRIOという明快な枠組みで体系化した中核テキスト。 ポーターの「外=市場の位置取り」と対をなす「内=資源の強み」の視点を、論証に即して学べる。多くの大学院で標準教材として使われる。
経営戦略の入門書の多くは「強みを活かそう」と言うが、“強みとは何か”を理論として定義しない。バーニーの『企業戦略論』が優れているのは、その問いに VRIO(経済価値 Value/希少性 Rarity/模倣困難性 Imitability/組織 Organization)という検証可能な枠組みで答えている点だ。ポーターのファイブ・フォースが「業界構造=外側」から競争優位を説明するのに対し、本書は「内部資源=内側」から説明する。両者を押さえて初めて、戦略を立体的に評価できる。平易なビジネス書が省略しがちな論証の筋まで踏み込むため、ここを越えると一次研究の議論が読めるようになる。
経営戦略を独学するロードマップ のステップ2(中核)。『競争戦略論』(ポーター)と対で読むことで、「外(市場)」と「内(資源)」の両輪が揃う。