数学・統計 数理統計教科書選び比較

竹村『現代数理統計学』 vs 久保川『現代数理統計学の基礎』― どちらから読むか

数理統計の二大定番テキスト、竹村『現代数理統計学』と久保川『現代数理統計学の基礎』の違いと、 独学でどちらから読むべきかを整理する比較ガイド。


数理統計を独学しようとすると、まずこの二冊で迷う。竹村彰通『現代数理統計学』久保川達也『現代数理統計学の基礎』。どちらも定番で、どちらを選んでも間違いではない。ただ、独学の入り口としての性格は少し違う。

性格の違い

久保川『現代数理統計学の基礎』竹村『現代数理統計学』
雰囲気標準的・とっつきやすい一貫した論理で体系的
演習豊富で独学向き理論の筋を重視
向く段階数理統計の最初の本格テキスト理論として整理し直す段階

独学でのおすすめ順

  1. 入門で意味をつかむ → 久保川『データ解析のための数理統計入門』
  2. 中核を固める → 久保川『現代数理統計学の基礎』(演習が多く、独学で手が動かしやすい)
  3. 理論として整理し直す → 竹村『現代数理統計学』

つまり、まず久保川で手を動かし、竹村で見晴らしを良くするのが、文系から始める場合の無理のない順序。もちろん、最初から竹村で論理の筋を通したい人はそれでもよい。

まとめ

二冊は「どちらが上」ではなく「役割が違う」。迷ったら久保川から。詳しい全体の順序は 文系のための統計学 独学ロードマップ を参照。