イノベーションの定義・類型・普及・担い手・経済への影響までを、経営史と理論を踏まえてバランスよく体系化した教科書。
イノベーションを流行語や事例の寄せ集めにせず、「生まれ・広がり・経済成長につながる」メカニズムとして体系的に整理した日本語の良書。 クリステンセンの古典を読んだ後に、理論と経営史の両面から土台を固めるのに最適。
イノベーションの本は、刺激的な事例集か、抽象的なフレームワーク集に振れがちだ。清水洋『イノベーション』が優れているのは、事例の面白さと理論の厳密さの“あいだ”を、経営史の知見で埋めている点にある。「イノベーションとは何か」という定義から、誰がどう担い、どう普及し、なぜ経済成長につながるのかまでを、一貫した枠組みで整理する。クリステンセンの古典が「破壊的技術への敗北」という一点を深く掘るのに対し、本書はイノベーション論の全体像を与えてくれる。日本語で書かれた、信頼できる土台。
イノベーション論を独学するロードマップ のステップ2(中核)。